阿里山烏龍茶(ありさん うーろんちゃ)
寒暖差が激しく厳しい環境で育った良質の茶葉です。
台湾を代表する烏龍茶の名産地・嘉義県阿里山茶区で生産されている高山茶です。
高山茶とは標高1,000m以上に位置する茶園で収穫された茶葉のことです。
台湾には茶葉が収穫できる山々が多くありますが、それぞれの山によって、茶葉の品質・味・香りが異なってきます。
有名な烏龍茶の産地である阿里山は日中と夜間の気温差が大きいため寒暖差が激しく、濃霧の発生も多いなど、茶葉を育てるには厳しい環境ですが、逆にその環境だからこそ、良質の茶葉を育てることができます。
また手摘み・無農薬であるため出荷できる数が限られており、台湾では希少価値が高い高級茶葉として人気があります。お茶の色合いは薄い黄色で茶葉の芳醇な味わいと、フローラルやフルーツ系の甘い香りを楽しむことができます。
杉林溪烏龍茶(さんりんしー(さんりんけい) うーろんちゃ)
苦みを抑えた深い味わいとさわやかな甘みの高級烏龍茶です。
台湾屈指の景勝地・南投県の杉林渓という標高1,400m~1,800mを超える高山で栽培されている高山茶の代表格です。
杉林渓茶区の周辺は森林や山々に囲まれているため、土壌は肥えていて茶葉がよくできやすい環境です。
高山地域であるため日較差や昼と夜の温度差が激しく、濃霧や雨の量も多いという厳しい条件のもとで生育するので、雑味のない良質な茶葉が出来上がります。
また収穫される時期が春と冬の2回のみと収穫量が限られるため、希少価値の高い高級烏龍茶として地元の台湾でも人気があります。
お茶の色は透明感ある青桃色で苦みを抑えた深い味わいとさわやかな甘みが楽しめます。
大禹嶺烏龍茶
世界で最も高い標高の茶畑で栽培されている高山烏龍茶です。採れる量が激減しており、大変貴重な茶葉です。
世界でも最も高い標高2,800メートルの山間部・台中市大禹嶺茶区で栽培されている高山茶の最高峰です。
原生林が90%以上の高所の森林地帯で、昼と夜の温度差が激しく、日照時間が短いため通常、光合成によって失われてしまう旨みがたっぷりと含まれています。
またお茶の成長が遅いため多くの栄養成分やコク・風味が、ギュッと凝縮された良質な茶葉になります。
2015年に茶園の大部分が伐採されてしまった為、採れる量が激減し、台湾でもごく限られた層の人たちしか購入できないという、幻の銘茶です。
お茶の色は翠緑色で、何度淹れても濃厚でまろやかな味わいとフルーツのような甘い風味が変わらずに、楽しめます。
梨山烏龍茶(りさん(りざん) うーろんちゃ)
栄養やコク・風味をたっぷりと含んだ良質な茶葉です。
標高1800m~2600mに位置する台中市梨山茶区は梨の果樹園や高山茶の高級茶産地として有名です。
周囲は高い中央山脈の峰々に囲まれており、冷涼な気候で昼夜の寒暖の差が激しいなど茶葉の生育・栽培に適しています。
伝統的な製茶技術で丁寧に作られるため栄養やコク・風味をたっぷりと含んだ良質な茶葉に仕上がります。
お茶の色は澄んだ黄金色で奥深くすっきりと上品な甘みとフルーティーな香りを楽しむことができます。